−カウンセリングルーム 心の相談室 『Sweet-Room』−

(日本カウンセラー協会認定 カウンセラー 徳島県)



『うつ病を引き起こす原因は様々ある』


 心理的刺激がストレスとなって起こることが多い病気ですが、そのストレスとなる
原因は様々です。

 この複雑な心の病気を、キールホルツという学者が原因別に三つに分類しています。
その三つとは「内的性疾患」「外因性疾患」「心因性疾患」です。
 内因性疾患とは、遺伝や体質などの身体の内部的要因で起こるタイプのうつ病のこ
とです。
外因性疾患もなく、過度なストレスもないのにうつ病の症状を示す場合には、遺伝的
に受け継いだ何かが原因
となっている可能性もあります。
 外因性疾患とは、脳や身体のどこかに病気があってそれが原因で起こるうつ病です。
原因となる病気の場所によって分類されます。
 心因性疾患,心因性うつ病とは、様々な悩み、不安といった心理的なストレスが原因
となって起こるタイプです。
特に、家族との触れ合いが極端に少なかったり、仕事以外では人と付き合いがないなど、
アンバランスな人間関係がストレスを強くしているといわれている現代社会では、患者
数が最も多く増加傾向にある
といえます。

 現代のように核家族化が進み、親子関係をはじめとする人間関係が希薄になってくると、
この原因や症状も複雑にからみあって様々な状態を表わすこともあります。
 精神科での診断の決め手も本人の主観的訴えや客観的言動、家族からの情報が頼りと
なります。

 うつ病になると「疲れた」「気力がない」といった無気力感が表に出て、周りの人か
らは怠け者と誤解される
ことがありますが、 性格的にはむしろ几帳面,真面目,勤勉な
タイプ
の人ほどうつ病になりやすい傾向があります。
 こういうタイプの人には、周囲との衝突や摩擦を避け、自己主張せずに周りの意見や
ペースに合わせるようにしてしまいがちです。
 また、学校,家族,職場などでトラブルが起きても、他人や環境のせいにすることも
なく、むしろ自分の力のなさであると自分を責めてしまい、自ら気持ちをふさいで、心
を疲れさせてしまう場合が多い
ようです。

 抑うつ気分になりがちな人は、児童期や青年期に大切なものを「喪失」したり、大切
な人からの「拒絶」や「批判」といった不幸な体験を持っていることが多く、そのため
何事にも否定的な考え方を持ってしまいます。

 うつ病になるきっかけは様々で一概には言えませんが、最近最も多い心因性うつ病は、
入学や卒業,就職,転職,異動,退職,結婚,離婚,妊娠,出産,転居などによる環境
の変化は大きなストレスとなり、特に学校や職場などでのいじめといった人間関係や極
端な環境の変化、リストラや親しい人の死といったマイナスな出来事は、きっかけにな
りやすいといえるでしょう。
それとは逆に、入学,昇進,結婚,出産といった明るい出来事でも引き金になることも
あるようです。

 人は誰でも、様々なストレスによって憂うつな気分になったり、ひどく落ち込むとき
があります。
「憂うつ」も「うつ病」も落ち込んだ状態になることには変わりありません。
 しかし、うつ病ではない人は、憂うつな日々がしばらく続いても何らかのきっかけで
気分がすっきりと晴れ、趣味やスポーツにいそしんだり、旅に出て美味しいものを食べ
たり、普段しない贅沢な買い物をしたり気分転換をして気持ちが楽になる「憂さ晴らし」
ができます。
 ストレスを明日への活力にすることができる場合は、ただ憂うつなことがあったとい
うごく日常的なことなのです。
 うつ病の場合には、この「憂さ晴らし」が全く効果がなく、むしろ憂うつ感が強まっ
て深く落ち込んでしまいます。

 そして、「うつ病」の苦しみは「うつ病」にかかった人でなければ決して分からない、
非常に辛い症状
です。
 精神科医学者のクラインは「人間を害する他のどんな病気よりも、うつ病から由来す
る苦しみのほうが大きい」と述べています。

 しかし、うつ病は、不治の病ではありません。
必ず良くなるのです。そして病後も良好で、人格が崩壊するようなことは全くありません。
早期発見,適切な治療対策を取れば後遺症を心配する必要は全くなく、通常な社会生活に
戻ることができます。




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