『うつ病診断マニュアル』
受診者が『うつ病かどうか」を決める』ために、現在、一般的に用いられているもののひとつの方式として、
アメリカの精神医学会が作った『DSM-W』という診断マニュアルがあります。
うつ病そのもは紀元前から記録されているほど、古くからある病気ですが、うつ病かどうかの診断
については、このマニュアルがつくられる以前は診察に当たった精神科医の経験によるところが大きく、
多少ばらつきがあったようです。
そこで、アメリカで1980年代に心の病気の診断に『共通のものさし』をつくろうと、
『DSM-V』という方式が考案されました。
その後、改訂を重ね、現在多くの国で使われるもののひとつとなったのが『DSM-W』というマニュアルで、
日本でもこれを採用する医師が増えてくるようになりました。
この中でうつ病は、心因性うつ病といった原因別に分類するのではなく、『重症のうつ病』と
『比較的軽症で慢性化したうつ病』というように、症状の程度と持続期間で分類されています。
前者の『重症のうつ病』はまぎれもなくうつ病ですが、後者の『比較的軽症で慢性化したうつ病』は、
気分変調障害とも呼ばれているものです。
両者は原則的に違う心の病ですが、前提として、憂うつ感があることには変わりはないため、
早期治療の必要性があると考えられます。