『軽症のうつ病とは』



 軽症のうつ病(気分変調性障害)は、うつ状態から出たり出なかったりする状態が長く続くもので、 心の病とはなかなか気付きにくいものといえます。

 軽症のうつ病も重症のうつ病と同様に、まずは憂うつ感があらわれ何事にも興味をもてなくなり、 無力感に陥り、同時に思考力がなくなり食欲も減るなど様々な症状が出てきます。
ただし、重症のうつ病は、こうした状態がほとんど毎日、2週間以上続く続くのに対して、 軽症のうつ病は、症状が出たり出なかったりする点で大きく異なります。

 また、軽症のうつ病の場合は、こうした精神的な症状が出ないときでも、 異が痛んだり、肩こりがひどかったりなど身体に症状があらわれる場合も少なくありません。
つまり、仮面うつ病は、まさに、この軽症のうつ病の一つだといえます。

 軽症というと大したことはないと思う方もいらっしゃるかもしれませんが、 症状が断続的に続く状態が何年も続くことになるので、一概に心の病の程度が軽いとはいえません。

 また、身体に症状があらわれるため、心の病であることを発見するのは大変難しいので、 重症のうつ病と同じように、軽症のうつ病もなかなか厄介な心の病といえるでしょう。

 軽症のうつ病はなかなか自覚しづらいものですが、注意深く振り返ってみると、 必ず思い当たる節があるものです。
 ちなみに、医師は次の7点に当てはまる場合、『受診者に軽症うつ病の可能性が高い』と
診断している場合が多いようです。


 1.抑うつ気分(憂うつで不安で、イライラした気分)
 2.食欲減退あるいは過食
 3.よく眠れない不眠か、寝すぎてしまう過眠
 4.気力の低下、または疲労
 5.自尊心の低下
 6.集中力の低下、または決断困難
 7.絶望感

 軽症のうつ病になると、調子の良い日も何日かはあるものの、ほとんどの期間は憂うつな気分で、 悲しかったりふさぎ込んだりなどの状態が続きます。
しかし、日常生活は何とかこなせるのでいつまでもうつ病を自覚できない場合が多いです。
あげくのはてに、『自分はこれが普通なんだ』と思い込んでしまう場合もあります。

 上に挙げた症状は、うつ病ではない人にもみられる『よくある落ち込み』ともいえます。
しかし、うつ病でない人の場合には症状の出方が一時期であって、継続的ではありません。
 1年も2年も続く場合には異常である可能性が高いので、思い切って受診することをお勧めします。



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