−カウンセリングルーム 心の相談室 『Sweet-Room』−

(日本カウンセラー協会認定 カウンセラー,徳島県)



『パニック障害とは』


 精神的に安定している人とは違い、かなり激しい不安症状が急激にあらわれる状態を
パニック発作といいます。
発作はある限定した時間以内に、恐怖感,不安感とともに心臓を中心とした自律神経症
状があらわれます。

 この発作は、それまでとは違ったかなり強い恐怖,不安感がはっきりと区別できるも
ので、瞬間的に高まり、その後は普通の状態に収まったようにみえることが多いです。
症状の持続時間は、個人差がありますがそれほど長時間続くものではありません。

 パニック発作はパニック障害の中心症状ですが、その他の様々な不安障害(恐怖症,
ストレス障害)にもみられます。
このような場合、パニック障害と併発して恐怖症が起こっているのか、恐怖症のひとつ
としてパニック発作が起こっているのかを正しく判断する必要性があります。


 正しく判断するためには、どのような状況でパニック発作が起こったのかを知ること
がひとつの手がかりとなり、それによって病気の診断が異なります。
状況としては、主に次の3つが挙げられます。

   1.不意になんの前触れもなく起こるパニック発作です。
    典型的なパニック障害の発作の起こり方といえるでしょう。


   2.恐怖感を感じるような対象に直面したり、緊張感がピークに
    達するときに発作が起こる
場合です。
    ある状況に限って症状があらわれるといわれています。


   3.ある特定の状況にいるときに起こりやすいパニック発作で、
    状況に依存しやすいパニック発作といわれています。
    この場合、特定の状況で必ず発作が起こるとは限りません。


 どの状況でパニック発作が起こったのかを知ることによって、早期治療に繋がる可能
性が高いともいえますので、正しく判断することは、とても重要なことと考えられます。

 発作は不意にはじまり、10分前後で最高潮に達します。
激しい自律神経症状も不安状態もそれほど長くは続きません。
なかには「半日以上、何らかの症状が持続した」という重症例もありますが、ほとんど
の場合、30分前後でおさまり、なにごともなかったかのようにもとの状態に戻ります。
よって、発作をおこした患者様が救急車に乗せられる頃にはかなり症状が軽くなっており、 病院に着いたときは、ほぼ平常心に戻っている場合が多いです。

 パニック発作の直接的な原因は、思いあたらないのが普通です。
身体症状が原因で不安が生じるのではなく、心も身体も同時に激しい不安におそわれる
のが特徴です。

 パニック発作の精神症状は、その感じ方や表現の仕方が人によって異なります。
「頭がフラフラして失神しそうな感じ」は「めまい」として訴える人、「頭から血が引
いていく」と訴える人、「頭をうしろに引っぱられる」などと言う人がいます。
「発狂・制御不能」の恐怖は、強い不安・恐怖により気が狂ってしまうのではないかと
思ったり、人前で取り乱して、とんでもないことをしてしまうのではないかと恐れる状
態です。
 このような状態におちいった人は、「周囲が灰色にみえる」「頭に霞がかかったよう
な感じ」「自分が行動しているはずなのに夢みたいな感じ」「自分の心や身体を、もう
1人の自分が外から眺めているような感じ」と言います。

 また、症状がかたちを変えて、「意識がなくなりそう」「孤独感におそわれる」と言
う人,うつ症状を併発する人もいるようです。





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