−カウンセリングルーム 心の相談室 『Sweet-Room』−

(日本カウンセラー協会認定 カウンセラー)



『うつ病って、良い子のなれの果て』


 自分の子供が生まれて『将来、悪い子になりますように』と思う親はいないでしょう。
すべての親が、子供の幸せを願いながら『良い子になりますように』と一生懸命に育て
ようとするでしょう。
もちろんそこには何の間違いもないです。

 そして、親の期待どおりの『良い子』になった子供たちは、さらに成長して何らかの
問題にぶつかり、精神科を訪れたりカウンセリングを受けたりするのでしょう。

『良い子たち』が大人になって抱える問題とは、一体 何なのでしょうか。
問題の中心は、『どうやって良い子でなくなっていいのか分からない』 ということです。

 子供時代は両親の期待を一身に受け、「自分で望めば何でもかなう」という万能感に
包まれていても、普通は、大人になるにつれて「自分にも苦手や不得意があるんだ」
いうことに気付いていきます。
 挫折し傷つくこともあるかもしれませんが、そうやって「等身大の自分」を知ること
ができる
ようになります。

 しかし、「良い子たち」はそのようにはいきません。
親の才能や運に恵まれた子供たちは、いつまでも「この世は自分の思いどおり」という
幻想を捨てることができません。
そして、年齢を重ねるうちに、幸福な万能感の幻想は別の不安にすり替わっていきます。

『もし、私が普通の人間になってしまったらきっと親は私を嫌いになるに違いない!』
良い子たちは、あまりにも長期間「良い子」として親に認められてきたので『良い子で
あること=自分であること』
という考えが、自然に身に付いてしまっています。
 つまり、『良い子でなくなること』は『自分でなくなること』と同じことなのです。

 もちろん、親に聞くと「そんなことは思ってもいない」と答えます。
しかし、「良い子たち」は、親のその言葉をどうしても信用することができません。
「自分が特別でなくなったその瞬間に、親はもう自分への関心をなくしてしまう」という
良い子たちの思い込みは、根深いものなのです。

『良い子じゃなくても大丈夫。それでもあなたは親にとってはかけがえのない子供だし、
 この世にはあなたを必要とする人がきっといますよ。』


 30才,40才にもなった「良い子たち」に、私はこんなメッセージを繰り返すのです。




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