〜うつ病の治療法〜



ここでは、私が実際に行ったうつ病回復のための治療法を簡単にまとめてみました。

1. 呼吸法

 一番手軽に出来るのが深呼吸だと思っています。
格闘技でも呼吸法はかなり重要視されています。
 ヨーガで行われているクンパク法という呼吸法が、 私個人的な考えでは一番良いのではないかと思っています。

 酸素を摂取することによって、人の体は落ち着くようにできています。
よって、深呼吸は、いつでも手軽にできるので、私生活の習慣として取り入れてみるのも良いかと思います。
 また、呼吸法からは離れますが、早寝早起きも大切だといわれています。
さらに、朝起きて頭がボーっとしているときというのは、潜在意識に自分の言葉が伝わりやすい 状態になっているので、「今日もきっと幸せな日になりますように」などと、プラスの言葉を 大きな声で言うこともとても効果があるといわれています。
 大きな声で言うことによって、五感全体にその言葉が刺激として伝わり、特に脳にとってはとても効果が あるといわれています。



2.精神科への通院

 これはかなり重要だと私は考えています。
あくまでも私の考えですが、精神科へ通院し薬を処方して頂き、薬を服用 すれば、もう50%は回復したと考えてよいと思います。

 うつ病の方で精神科へ通院せずに、そのまま自分で背負ってしまって薬を投与せずに死にたいという 気持ちがだんだん強くなっていき、本当に自殺してしまう方がたくさんいます。
 死んでしまっては何も残りません。
死だけは、くい止めなければなりません。
 うつ病というと世間では正しく認知されていないので、 精神科に通院することは抵抗があるかもしれませんが、 精神科へ通院し薬を投与することから、うつ病の回復は始まると考えています。



3.病院選び

 これが一番難しいのかもしれません。
病院選びは私も非常に苦労したので、これはさらに細かく分類して述べていこうと思います。

(a)大きい病院と小さい病院どちらがいいのか?

 私は、大学病院と個人病院の両方を受診したことがありますが、個人病院のほうが診察も 丁寧にしてくれますし、医師も患者ひとりひとりの名前と症状を覚えていてくれるので、 きめ細かいケアが受けられるとは思います。

 しかし、地方ですと病院自体が少ないと思うので、通い続けやすいように、 近くの病院にまずは行ってみることが良いと考えられます。
 長く通院することになる場合、調子が悪いときに遠い病院へ通院するのは大変なので、 まずは近くの病院から当たってみると良いでしょう。

 ある程度余裕が出てきたら、いろんな病院を当たってみるといいと思います。
悪い医師には、ただの流れ作業のように診察する方もいれば、 親身になって話を聞いてくれ、カウンセリングのような話をしてくださる医師もいるので、 本気で治したければ、良い医師を探すために病院巡りをする ことも大切だと思います。


(b)精神科と心療内科とカウンセリングの違い

 まず、精神科と心療内科の違いについてですが、私の個人的な見解だと特に差はないと思います。
どちらも、話を聞いてもらい、患者の状況に応じて薬が処方されます。

 細かくいうと、はっきりした違いはあるようですが、患者さんが実際に行ってみて『どこが違うの』と思う方が 多いと思うので、気にする必要はないと思います。

 患者さんの多くが知っていると思いますが、カウンセリングは精神科と心療内科と大きく違います。
精神科と心療内科は医師が診察しますが、カウンセリングは臨床心理士などのカウンセラーが 行います。
 よって、精神科・心療内科では薬を処方してくれますが、カウンセリングでは薬は処方してくれません。
それが、一番大きな違いです。

 いきなり、医師に症状を話すのはイヤだという方は、カウンセラーの方と初めにこれからどのように していくか相談して、それから医師に症状を伝えて薬を処方してもらうっていう方法も 良いと思います。
 カウンセラーの方は、ケアパートナーとして基本的に長時間にわたって優しく話を聞いてくれる ので、カウンセリングを続けた結果、自分は薬や病院が必要だと思ったら病院へ行けばいいと思います。
 病院でいえなかったグチを吐き出しに行く場としても、カウンセリングを有効活用してほしいです。
患者さんはお金を払っているわけですから、どんどん話を聞いてもらって構わないですよ。


4.周囲の人の理解

 2,3に精神科へ通院することと、病院選びの重要性を書きましたが、 私がそれ以上に大切だと思っていることが、 『自分の病気を理解してくれ、愛情を持って接してくれる人材』が 必要だということです。

 もちろん、自分に適した精神科へ通院し、薬を服用することも重要ですが、 うつ病になりやすい人の性格として、『悩みを自分だけで解決しようとしがちである』 というのがありますので、周囲の人の理解はとても大切です。
 周囲の人とは、家族であったり友人であったり恋人であったりすると思うのですが、 周囲の人の理解があったからこそ、精神科に通院することができたという人もたくさんいると思いますし、 うつ病の時は、イライラ感が増してくることもあるので、それを十分に理解してくれる人とはものすごく 大切な存在です。
 うつ病という病気を理解してくれ、愛情を注いでくれる人は、自分が辛いときとても頼りになりますし、 甘えたりもできるので、そういう人を探すことができるといいですね。


5.いいかげんな気持ち

 『いいかげんな気持ち』と聞くと、誤解されやすいと思いますが、『いいかげんな気持ち』というものは とても大切だと私は思っています。
 うつ病になりやすい人の傾向として、「責任感が強い」というものがあります。
人一倍責任感が強いため、ストレスをためやすくなります。
 そこで、「まぁいいや、なるようになるさ」という風に思うようにしていると、 自然と気が楽になってくるものです。
 今まで真面目に頑張りすぎてきたのですから、今は「まぁいいや」という気持ちを忘れないで欲しいです。
 例えば、「私はうつ病でいいや。いつか治ればいいや」という風な感じに。
うつ病で重い症状の方はなかなかこのような考えになれないと思いますが、いつかこういう考え方が できるようになるといいですね。
 私は、こういう考え方を頭の片隅に常に置いていたので気が楽になれて、うつ病が治ったと思っています。
おそらくこのような考えをしなかったら、私はうつ病は治らなかったでしょう。


6.自己催眠法・イメージトレーニング法

 まず、潜在意識の話からします。
人には自分の脳で理解できる顕在意識と自分の脳では理解できない潜在意識 とから成り立っているといわれています。
 潜在意識の覚えていることが最も重要で、人の性格はそこでほとんどが決まってしまいます。
潜在意識が覚えることは、5才頃までの経験で決まってしまうと言われています。
 例えば、暗いダンボールの中に捨てられていた赤ちゃんは、大人になっても暗いところに行くと 手が震えて心臓がドキドキしてしまうといった症状が起こります。
 つまり、トラウマです。

 また、潜在意識の言葉とは夢だといわれています。
自分の見た夢が、本来自分の心の奥底で考えていることといえます。
 よって、どんな夢を見たかメモしておくことも、自分を知る方法としては良いかもしれないでしょう。
(顕在意識と潜在意識との関係に関しては、たくさん著書が出版されているので、それを参考にして下さい)

 この潜在意識に働きかけて、リラクゼーションやトラウマの除去,自信回復に用いられるのが、 自己催眠法です。
 潜在意識に働きかけると、ものすごく気持ちがリラックスし気持ちよい感覚を感じるでしょう。
自己催眠法を行うと、精神の落ち着きと集中力が共存し合って、本当にすがすがしい気持ちになります。
 また、うつ病の原因として、精神の不安定さやトラウマの存在,自信喪失も深く関与していると 私の経験から考えています。
 よって、自己催眠法を行うことによって、次第にプラス思考になって元気を取り戻してほしいです。
自己催眠法は、私の経験からしてかなりお勧めです。
ぜひ、自己催眠法の達人になってください。
(自己催眠法のやり方は、たくさん著書が出版されているからそれを参考にして下さい)

 イメージトレーニング法とは、名前を聞くと難しいと思うかもしれませんが、 気軽にできる方法のひとつです。
 ゆったり椅子に座るのでも良いですし布団の上でゆったり寝そべるのでも良いですし、とにかく落ち着ける体制を 取ってください。
 そして、今までの過去で『ものすごく楽しかったこと』を頭の中でイメージします。
脳とは、今現実に起こってないことであっても、イメージすることによって脳は実際に起こってる 出来事だと判断するといわれています。
 よって、楽しかった出来事や良いイメージを繰り返しすることによって、 本当に楽しいと脳が思えてきます。
 そうすることによって、脳内にはプラスのホルモンが分泌されるようになっていきます。
スポーツ選手も、練習メニューにイメージトレーニングは取り入れていますね。
(イメージトレーニングのヒントになる著書としては、あの有名な「マーフィの法則」があります)

 自己催眠法もイメージトレーニング法も、手軽にいつでもできる簡単な方法なのでトライしてみては どうでしょうか?


7.何もかも忘れられる趣味を持つ

 うつ病のことなんて忘れるくらいの趣味をもつことは大切だと思います。
基本的に人は、ひとつのことしか考えられません。
 よって、趣味に没頭しているときは趣味のことしか考えなくなります。
そうすると、趣味のほうへ脳が傾いて趣味を向上させようと考え始め、 マイナス思考だった自分がいつのまにか向上心や好奇心を持つようになっていくようになると思います。

 私の場合は、一番ハマッタ趣味が極真空手でした。
極真空手の稽古は、大きな声をだしながらかなり体を動かすのですが、 大きな声を出すことによってストレス発散になりましたし、体を動かすことも健康な体の維持という点で、 とても役立ちました。
 さらに、激しい稽古だったので、うつ病など何もかも考える余裕がありません。
よって、考える余裕をなくすということもうつ病の回復には大切なのではないかと思っています。
つまり、毎日を忙しくして悩む余裕を与えないっていうのもひとつの手段かもしれませんね。
 しかし、何もかも忘れるくらいの趣味を見つけることは難しいことですし、 趣味を見つけたとしても継続していくことは難しいことかもしれません。
 初めは、簡単でとっつきやすい趣味から始めるといいんじゃないでしょうか。
そこから、何かが変わり始めるかもしれませんね。


8.思い込み

 私の経験から考えて、思い込みとはとても大切だと思っています。
例えば、私の周りの人から「私はB型の人が苦手だから・・・」という言葉をよく耳にするのですが、 ふ〜んと(少し呆れ顔で)思いながら私は聞いているんですが、これも思い込みですね。
 思い込んでしまうと、実際にそうなってしまうんです。
「B型の人は苦手だ」という固定観念でB型の人と接するので、自然にイヤな部分ばかり見えてきます。
そして、結局、本当にB型の人が苦手になってしまう。(B型の方でもいい人はたくさんいるのに)
これは、マイナスの思い込みですね。

 思い込むのであれば、自分にとってプラスの思い込みのほうがいいですよね。
うつ病になりやすい人は、自分を責めるタイプの人が多いですから、 プラスの思い込みをするようにすればいいのではないのでしょうか。
プラスの思い込みは、脳内では現実のこととして起こってることと同じことなのですから。


9.同じうつ病の方々との集団療法(デイケア)

 デイケアとは、社会復帰をするための準備をするところです。
生活していく上での問題を解決する手段を考えていくところで、 いろんな活動を通して、人との交流を広げ、自分らしい生活を見つけていくところです。

 活動内容は、専門のスタッフを交えながら、作業や芸術,遊びやスポーツなどの いろんなプログラムを通じて、心や身体に潤いと活力を取り戻し、 人と人との出会いやつながりを広げていきます。
 デイケアに参加して、同じ病をもつ方々と仲良くなり仲間意識をもつことによって、 「心の病で苦しんでいるのは私だけじゃないんだ」と思えるようになり、気分的に楽になれると思います。
私も、デイ・ケアに参加したのですが、とてもいい経験ができたと思っています。
 うつ病の方って、ひとりで悩んでしまう方がけっこう多いと思うので、 ひとりで悩まずにみんなと気持ちを分かち合ってみることも良いことだと思います。
 参加するメンバーひとりひとりの生活の支えとなっていくことを願う場所なんですよ。


<注意>

 上にうつ病の治療法としていろいろ書きましたが、あくまでも私の行った治療法であり、 やりたくないと思ったら何もやってはだめです。
 やることが義務感になってしまうと、余計にストレスがたまってしまうので、逆効果になります。
 ただし、精神科へ通院し薬を飲むことは大切だと考えています。
これは、うつ病を治療するためには絶対必要なことだと思っています。

 まだ、言葉が足りない部分があると思いますので、質問などありましたら気軽にメールをお送りください。
今後ともよろしくお願い致します。



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